保育園の理念と目標Philosophy
社会福祉法人みらいの保育理念と目標
保育目標を実現方法について
基本理念
保育園は、そこに関わる全ての人が共に育ち合うところです。
私たちは、その拠点として子ども達の未来に責任を持ち、
地域に必要とされる園づくりを目指していきます。
保育方針
子どもは、優しく語りかける大人によって守られ、愛され、情緒が安定すると、自立心が旺盛になり、よく遊ぶようになります。よく遊ぶ子どもは、遊びを一日の中心にした生活の中でいろいろな人や文化に出会い、やがて感性豊かな自立した人間へと成長します。0歳から2歳までの乳児期は、大人との愛着関係をもとに、人との信頼関係を作っていく大事な時期です。そのためにも、子どもが安心して暮らし、甘えたいときには甘え、眠りたい時には眠り、何かに没頭したいときには没頭できる、一人ひとりの安心できる居場所をつくります。また、3歳から5歳までの幼児期においては、自分の意思に基づいた多様な経験が必要です。そして、豊かな環境の中で、仲間と共に遊ぶ楽しさを味わう経験を積み上げて行きます。その経験をもとに、子どもの自立する力と自ら学び考える力を伸ばし、小学校との学びの連続性という時代のニーズにも応えていきたいと思います。私たちは、年齢ごとの発達段階に応じた保育環境をきめ細かに整え、子ども達の育ちを支えます。
\子どもの生活づくりのデザイン/
子どもの生活を質的・文化的に深めるために、生活を上記の図のように
構造的にデザインして考えています。
土台となる日常生活子どもたちが自立的に育つためには、健康で安心して周囲の人と関われるようにならなければなりません。それは、安心・安全・元気で健康な情緒の安定した生活です。その土台によって主体的な経験となる教育活動は成り立ちます。また、自分の好きな遊びや仲良しの仲間との人間関係づくりも生活、係りや分担活動で互いに役立ち合う協同性や社会性、仲間や異年齢同士との関わりによって生まれた思いやりの気持ちも培います。この土台となる日常生活から、身の回りや身近な森の四季折々の環境の中で、遊びを通して探求心の芽生えや人間関係、健康、表現、言葉やいろいろな気づきや学びが育っていくのです。
目的的活動自立的・主体的に育つためには目当て(目的)をもって園生活をすることが必要です。大切にしたいことは、仲間との日常の生活から生まれた自発的な「やりたいこと」や共通の目的を、みんなの力で工夫して何とか実現するということです。その目的を叶えるプロセスでは、様々な困難や問題が起こります。しかし、それにひるまず粘り強く仲間と協力し、クラスみんなの力を合わせることで問題や課題は解決できるのです。子どもたちはその経験から、達成感の味わいと共にたくさんのことを気づき学びます。目的を実現する知恵を学び深めることは、将来にわたって子ども達の「生きていく力」となります。
課題活動子どもたちの生活には、子どもが選んだ自分の好きな活動のほかに、成長発達を支え、生活を豊かにするために欠かせない課題活動があります。音楽・体育・造形など、これらの課題活動は、好きとか嫌いとかではなく、子どもにとってその時期必要とされる発達であると共に、「土台となる日常生活」と「目的的活動」をさらに豊かに充実させるためにあります。
このように日々の生活を構造的にデザインする保育をすることによって、
子どもたちは、生きる力の基礎となる自立的で主体的な生活づくりが
可能になっていくと考えています。